スロ34（30770）は二重屋根の30750を丸屋根化した車輛で、昭和11年度と12年度予算で11輛製造された給仕室付の2等車です。7輛が大阪に配置され、「燕」に使用されました。残りの4輛は東京に配置され、「富士」「鴎」や下関行きの急行列車などに二重屋根車と共に使われました。また11年度車は台枠がUF30、12年度車はUF37と異なっています。今回模型化するのは台枠がUF37のタイプで、戦前は「燕」「富士」などに使われました。戦後は「へいわ」「つばめ」に使用された後、急行列車などに使用されましたが、特ロの増備が進むと青森、米原や京都へ移動し、最後は関西方面で並ロとして活躍しました。一部が緩急車改造されてスロフ34に、1輛はオハネ17へと改造されましたが、残りは格下げされてスハ52へと形式を変更、尾久、米原（後に名古屋）と姫路に配置、関西を中心に昭和43年まで現役で活躍しました。

　製品は戦前仕様で、雨樋までプラの一体成形、組易さとディティールの両立を図りました。更に戦後の姿を再現出来るセットも別売でご用意しました。戦後形用には戦後形用妻板、小型電池箱、KS形発電機に配電箱がセットになっています。更に、Hゴムなどの扉も製作する予定です。 またキットを完成させるには、台車や通風器など、別途購入して頂く必要があります。

　発売は令和7円1月末頃を予定しています。受注生産となりますので、ご希望の方は こちら をお読みになった上、本年11月末日迄に下記ボタンよりお申し込み下さい。