10系気動車第四弾は、キハ17の最終増備車とキハ10です。今回製品化するキハ17は昭和31年度の車輛で、警笛が屋根上へ、運転台の通風器が前面窓下へ移設、デッキ上の通風器が両押込式になり、便所窓をHゴム化し通風器を新設、妻面側のウインドシルの廃止など、外観が大きく変わりました。キハ10はキハ16の増備車で、増結用として使いやすい様キハ16を両運化、北海道以外各地で目にすることが出来ました。外観は大きく分けて3タイプ、製造予算年度で異なっています。Aタイプは昭和30年度のキハ17のCタイプ同様、新型ラジエータながら排気暖房のタイプです。Bタイプは昭和30年度民有車で、ウエバスト暖房器に変更されています。Cタイプは昭和31年度の車輛なので、キハ17Eタイプと同様の特徴を備えています。また屋根上の警笛ですが、キハ10、17共々真鍮製と鋼鉄製がある様で、前者は金色に光っているためとても目立つ存在でしたが、末期には多くが屋根と同じ色に塗られていました。また使用線区によっては破損することが多かったのか?早い時期から床下へ移設した車輛も存在していました。製品は豊富な資料を元に実車を忠実に模型化、新製当時から信号煙管が取り付けられた後の時代まで、各時代を再現出来る様になっています。製品を完成させるには、このキットの他にイモンギア、IMONNミニモーターなどを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、イモンカプラーなどに対応しています。
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