キハ17形気動車 北海道形
HO Scale Model


 多数製造されたキハ17ですが、中には一生を北海道で送った車輛が少なからず存在します。特に寒地向けの仕様になっていないキハ17にとって北海道の冬の寒さは厳しく、年を重ねる毎に各部が改造されて行きました。今回のプロトタイプは、そんな改造が一段落した昭和40年代中頃以降の姿となっています。特に目に付くのは下回り、エンジンやラジエータにカバーが付き、暖房装置も機関予熱器を搭載した温水暖房とされ、燃料タンクも鋼製の物に交換されるなど、大きく手が入れられています。また前面助手席窓下には蓋付きのが、屋根上にもカバー付きの警笛が取り付けられています。更にキハ21やキハ22と連結した場合、車体幅の狭いキハ17の戸じめ表示灯が見え難いため、車体より大きく飛び出した戸ジメ表示燈など、独特な外観を持っています。

 今回模型化したのは各種あるキハ17の中でも比較的輛数の多かった、当店でDタイプとして一番最初に発売したタイプをベースとしています。このタイプ、実車は15輛が札幌と室蘭に新製配置され、昭和43年には室蘭に、昭和48年には苗穂と室蘭に9輛配置されていました。最終廃車は昭和55年の7月と、キハ40が活躍を始めた後でした。運用は2輛一組で、函館本線、千歳線や室蘭本線などで、キハ21やキハ22と編成を組んでいました。

 製品は、屋根上の警笛カバーや側面の戸ジメ表示燈を新規に製作、覆い付きのエンジン、ラジエータ、機関予熱器にスノープロウなどを装備、また従来の製品では省略していた吸水口や検水コックなども新規に製作、従来同様豊富な資料を元に実車を忠実に模型化しました。発売は年末頃を予定しています。また製品を完成させるには、このキットの他にイモンギア、IMONNミニモーターなどを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、イモンカプラーなどに対応しています。


品番  製品名  価格
0201-H  キハ17 北海道形(キット)  \66,000.-
 オプションで10系気動車様の椅子もご用意致しました。詳しくはこちらをご覧下さい。
沢山のご予約を頂き、有難う御座いました。