キハユニ25形気動車
HO Scale Model


キハユニ25 1-6 Aタイプ

 気動車として始めて新製された郵便荷物合造車が、北海道用のキハユニ25です。昭和31年度予算でに6輛が帝国車輛で製造され、苫小牧、函館と稚内に配置されました。基本的にはキハ25に郵便室と荷物室を設け、キハ21と同じ耐雪耐寒構造を施しましたが、新製車として始めて機関予熱器を備えた温水暖房が搭載され、暖房機能が強化されています。昭和36年に、稚内に配置された6が焼失しましたが、苫小牧の車輛は千歳線や日高本線で、函館の車輛は江差線や松前線などで活躍しました。その後は配置によって異なり、苫小牧のは昭和34年から運転を開始した準急「ちとせ」(昭和41年からは急行)の運用のため、昭和30年代後半には急行札サシと順位札サシが取り付けられ、昭和40年頃には蓋付きのタイフォンへと改造されましたが、1と3は前照灯横と助手席窓下のダブルタイフォン、2は助手席窓下へ移設されました。その後、台車をDT22Aへ交換しています。函館の車輛は、蓋付きタイフォンへ改造時に助手席窓下併設、更に単線用スノープロウへと交換されています。また正確な時期は不明ですが、全車鋼製燃料タンクに交換されています。その後両地区で活躍しましたが、函館は昭和57年に、苫小牧は昭和61年に廃車となり形式消滅しました。

 製品は3種類ご用意しました。
・Aタイプは新製時から昭和40年代前半頃までの姿で、信号煙管の有無を選択出来ます。
・Bタイプは苫小牧車の、昭和40年代半ば以降の姿です。タイフォンの位置などの差異があるため、製品をそのまま組んで頂くと1と3になります。
・Cタイプは函館車の、昭和40年代以降の姿です。

 新製時は青と黄カッ色の旧色で登場、昭和34年以降の全検時に朱とクリームの新塗装へ変更されています。製品は、前面や床下機器など専用部品、北海道独特の形状をした単線用のスノープロウもロストで製作しました。従来同様豊富な資料を元に、タイフォンの形状、スノープロウや台車の違いなど、実車の姿を忠実に再現しました。

 発売は令和5年3月頃を予定しています。また製品を完成させるには、このキットの他にIMONギア、IMONミニモーターなどを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、IMONカプラーなどに対応しています。

キハユニ25 1、3 Bタイプ
キハユニ25 4、5 Cタイプ

品番  製品名  価格
0214-A  キハユニ25 Aタイプ(キット)  \66,550.-
0214-B  キハユニ25 Bタイプ(キット)  \69.850.-
0214-C  キハユニ25 Cタイプ(キット)  \68,750.-
沢山のご注文を頂き、有難う御座いました。