スハニ35形客車
HO Scale Model

 実車は、昭和26年に帝国車輛工業にて12輛製造された、特別急行列車専用の3等荷物合造急車です。特別急行列車専用車輛なので、台車は防振ゴム付のTR47とされ、片出入り台で表示灯付、固定の2人掛け座席に、巻き上げカーテン付と、当時としてはかなり豪華な設備を持っていました。当初、東海道の1・2・3等特急2往復と2・3等特急用、それに山陽特急用にとして12輛製造されましたが、東海道の1・2・3等特急以外は直ぐに運行されないため、竜華と仙台に各3輛配置され、急行列車等に使用されました。仙台に配置された3輛は、特別急行列車専用車として製造されたにもかかわらず、一度も特別急行列車に使用される事もなく荷物車に改造されてしまいました。それ以外の車輛は、「つばめ」、「はと」、「かもめ」、「さくら」に、「はつかり」と、次々と特別急行列車に使われて行きました。
 その後、スハ44やスハフ43とは異なり、日中線、川俣線、高崎線、信越本線、両毛線、水戸線、羽越本線などで普通列車に使われていました。その中でも、昭和36年度予算にて近代化改造されました3輛が「出雲」「さぬき」に使われたのが、優等列車としての最後の仕業でした。ローカルで使われていたスハニ35ですが、元々の用途が特殊だったためか、昭和40年までに全車荷物車や事業車へ改造されています。
 製品は、各時代を再現出来る様になっています。詳しくは、出入り台表示灯、出入り台扉、貫通扉に、洗面台やトイレの窓枠を、選択出来る様になっていますし、3輛だけ改造された近代化改造後の姿にもする事が可能になっています。台車まで含めたトータルキットで、6月初旬発売を予定しています。現在ご予約を受付中です。



品番  製品名  価格(税別)
0309  スハニ35(トータルキット)  \40,800.-