戦前の国電の完成形とも言える、半流国電を各種製品化します。最初に発売するのは昭和１４年度予算車、一番美しいとも言われるノーシルノーヘッダーのクモハ60、クハ55で、更新修繕II後の前照灯が250W化後の姿で、台車別の車体キットとなります。更に戦後クモハ54 100番代とクハ68へ改造されたタイプも同時発売します。

　このタイプのクモハ60は、半流国電で唯一屋根へ登るステップが連結面側にあるのが特徴です。クモハ54 100番代は他車同様運転台横へ移設されました。その他、パンタがPS11からPS13へ載せ替えられたり、運転台側も貫通化改造されたりと、そのヴァリエーションは数多く存在します。また新製時は両刑式とも奇数偶数がありましたが、クハ55は全車偶数向きに方転、そのためその改造車のクハ68も全車偶数向きです。
　クモハ60とクハ55は首都圏の各路線などで、クモハ54 100番代とクハ68は京阪神間で活躍しましたが、73系や新製能電車の登場により各地へ転属して行きました。末期は仙石線、南武線、日光線、上越線、信越線、横浜線、飯田線、阪和線、可部線など、各地のローカル列車として活躍しました。

　製品はクモハとクハの2輛セット及び、各種単品をご用意、その他パンタも2種ありますので、お好きな組合せを選択して下さい。更に下図の通り、前面の窓は各タイプが再現出来るよう各種パーツも同胞されていますので、お好みの一台に仕上げて下さい。

　製品を完成させるには、このキットの他にModels IMON製の台車（DT12、TR23）、イモンギアや、ワールド工芸製のモーター（1220WB）などを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、Models IMONの旧型密連カプラー、トミーのTNカプラーに対応しています。