今回のテーマは仙石線、発売する3種4タイプで仙石線の快速電車を再現して頂くことが出来ます。
　先ずは昭和14年度のクモハ54（003〜005）、全て奇数向きでしたが003は戦災で廃車、005は京阪神時代に戸袋窓がHゴム化されたため、004のみの模型化となります。仙石線へは昭和42年5月に転属、直ぐにタブレット保護枠などが取り付けられて快速電車として活躍、その後昭和46年1月に押込ベンチレータ化され、廃車になる昭和51年5月まで仙石線で活躍しました。
　次はクモハ60 103、こちらは昭和44年8月に陸前原ノ町へ転属、直ぐに戸袋窓がHゴム化されました。押し込みベンチレータ化は昭和46年9月、こちらも52年3月に廃車になるまで仙石線で活躍しました。
　対となるクハ68ですが、ノーシルノーヘッダーの090は昭和44年8月に明石より転属、46年3月に押込ベンチレータ化されました。その後、昭和50年2月に松本へ転属、廃車まで篠ノ井線や信越線で活躍しました。最後は押込ベンチレータ化されなかったクハ68 102と106です。どちらも乗務員室扉の上までヘッダーがある変形車、昭和41年12月に明石より転属後タブレット保護枠などは取り付けられましたが、押込ベンチレータへの改造はされずに、102は47年1月に長野へ転属し信越線で活躍、106は46年7月に豊橋へ転属、翌47年2月に便所が取り付けられて412となり、廃車まで飯田線で活躍しました。

　製品は、気動車色の73などと一緒に活躍した時代の姿と、その後の押し込みベンチレータ化後の姿を発売、クモハ54 004のみ京阪神時代の姿も発売致します。

　製品を完成させるには、このキットの他にModels IMON製の台車（DT12、TR23）、イモンギアや、ワールド工芸製のモーター（1220WB）などを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、Models IMONの旧型密連カプラー、トミーのTNカプラーに対応しています。