在日米軍用にレ7000に冷凍機を取り付けたのがこのレ9000で、昭和39年に6輛が改造されました。車体の隅に機械室を設けて冷凍機や燃料タンクを設置、側板もベニヤ板へ、断熱材もグラスウールへと交換されています。改造当初、機械室の片側にだけ通風用グリルが設けられていましたが、直ぐに反対側にも増設されました。運用は、横浜港と千歳、三沢、門司埠頭、博多港に佐世保の各駅間で、返送は常備駅の東高島駅でしたが、昭和40年からは常備駅が横浜港駅に変更されています。その後昭和41年にもう1輛改造されて計7輛となり、同時期に全車機械室屋根上に通風器が取り付けられました。ヨンサントウでは2段リンクながら75km/h運用不適合車となり、黄帯を巻いた姿に変更されています。昭和40年代後半になると在日米軍の縮小もあって運用も縮小され、最後に残った2輛は三沢駅常備となりましたが、昭和49年に運用を終えて形式消滅しました。
今回模型化したのは機械室側面のグリルが両側に設けられた後の姿で、通風器の有無による2タイプを製品化しました。4色刷の専用のインレタも付属しています。製品はそれぞれ1輛入りと2輛入りをご用意致しました。
発売は5月頃を予定しています。また製品を完成させるには、車輪、カプラー、ねじ類など、別途購入して頂く必要があります。
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