ト1形 無蓋車

HO Scale Model

 元は戦前に7377輛も製造された10t積みの鋼製無蓋車ト20000で、戦後に状態の良かった7000輛弱が車体を木製化され、形式変更されたのがこのト1形無蓋車です。正確にはト1(二代目)でして、初代は明治時代に製造された各鉄道の無蓋車の寄せ集めで、既に淘汰されていたため同形式の二代目となりました。国鉄唯一の10t積み無蓋車で、日本の小口輸送に適していたのか?全国で活躍する姿を目にすることが出来ました。ヨンサントウでは、下回りがオリジナルのシュー式で車体が小さいため、高速化不適合車とされました。当時未だ300輛程が残っていましたが、全車北海道に集められて黄帯を巻いた道外禁止の65km/h車となりました。書類上は昭和58年度に形式消滅していますが、昭和40年代には活躍を終えたようです。また長野電鉄ではト20000を譲り受けた後、昭和37年に国鉄長野工場で車体を木製化した同型車が存在し、国鉄へも乗り入れていました。

 製品は、従来通り実車の資料を基に正確に模型化しました。軸箱も当時の貨車の標準形である八種軸受を新規に製作しました。製品を完成させるには、カプラーや車輪などを別途お買い求め下さい。発売は本年5月下旬頃を予定しています。貨物列車の編成には良いアクセントになる小さな貨車は如何でしょうか?

 また国鉄の2軸貨車は有蓋車と無蓋車がほぼ同数存在しましたが、何故か?模型では有蓋車の製品化が多いように感じます。今後無蓋車を数形式を製品化する予定ですので、貨物列車の編成を豊かにして頂ければと思います。

品番  製品名  価格(税込)
0521-1  ト1(1輛入りキット) \22,000.-
0521-2  ト1(2輛入りキット) \39,600.-.
沢山の注文を賜り、有難う御座いました。